ズイコウパッドの連結

これまでズイコウパッドの連結には,100円ショップでも購入できるヒートシーラーやテープ類を使用していましたが,より手間がかからずに連結できる方法を見つけました。
使用するのはヘア-アイロンです。

【2枚を連結する】
ズイコウパッド ヘアアイロン
180℃に設定したヘア-アイロンにズイコウパッドを挟み,3~5秒程度軽く熱を加えると,
ズイコウパッド ヘアアイロン”
このようにしっかりと接着します。
ズイコウパッド ヘアアイロン””
〈治療で使用した翌日の様子〉
臀部(お尻)の部分にヘアーアイロンで連結したズイコウパッドを使用しましたが,パッド同士がはがれることはありませんでした。



【1/2にカットしたパッドの端を止める】
ズイコウパッド ヘアアイロン””””        
ズイコウパッド ヘアアイロン”””””
120℃に設定したヘア-アイロンにズイコウパッドを挟み,3~5秒程度軽く熱を加えるとしっかり端が閉じます。

※熱を加えすぎるとメッシュ部分が溶けますのでご注意下さい。
ヘアーアイロンの温度や加熱時間は大まかな目安となりますので,ご自身で試してみて下さい。
 
2020-07-08 : ズイコウパッド : コメント : 0 :

今日の症例(掻き壊しによるただれ)

44歳 男性(左趾間びらん)

数日前から花粉症がひどくなり,左趾が痒くなり,掻きむしっているうちに傷になってしまった。
ハイドロコロイド被覆材を貼ってみたが治らないとのことで受診された。

花粉症 皮膚炎”
【受診当日】
左の足の指2~5指の間が酷くただれている。
掻きむしった部分にハイドロコロイド被覆材を使用していたが,浸出液によってただれてしまったと考えられる。

花粉 皮膚炎”””
吸収力のあるプラスモイストに変更する。
創面に当たる面(白い面)を外側にして折り,
花粉症 皮膚炎””
足の指の間に挟んでそれぞれを連結した。

花粉症 皮膚炎”””
【2日後】
創面のただれは落ち着いている。

※ハイドロコロイド被覆材使用してただれや皮膚炎ができてしまった時は,創面の浸出液の量の調整が
できていないということ,吸収力のある治療材料に変更するとよい。

2020-03-03 : ひび・あかぎれ・しもやけ・その他皮膚炎 : コメント : 2 :

高齢者医療とは?の視点に立った褥瘡治療

褥瘡学会が設立された頃(1988年頃)に病棟に勤めていた私は,褥瘡の担当を任されました。
褥瘡を作るのは看護師の恥だと言われていた時代,褥瘡をつくってしまったということに責任を感じ,
チームスタッフと一緒に医学書を読んでは手探りで治療していました。
しかし,一向に変化がないまま患者さんが退院されたり,亡くなったりしたため,
褥瘡治療に関しては,改善する,創面が閉じるという実感がないまま治療にあたっていたように思います。

しかし,2003年に夏井先生が相澤病院に赴任して褥瘡の治療がガラッと変わりました。
鳥谷部俊一先生の推奨する「褥瘡のラップ療法」を褥瘡治療に取り入れたのです。
その治療は次元の違うものでした。
それまでは,ほぼ褥瘡と薬剤にしか視点がいっていませんでしたが,
鳥谷部先生の褥瘡治療は高齢者医療とは何か?といった観点に立ったもので,しかも簡潔明瞭な治療でした。

・軟膏はワセリンのみで迷うことなし,しかも褥瘡の創面が観察しやすい。
・おむつ交換の合間に処置が行えるため手間もかからない。
・市販購入できるもので治療材料が作れる,しかも安価。
・病院に入院してから在宅に移行するまで治療が一貫している。
感染の判断を誤らなければ専門家でなくても処置が行えるこの治療は,これからの高齢化社会には必要不可欠であると
その時に感じました。

褥瘡のラップ療法に関しては詳しくは下記をご参照下さい。
顧問 鳥谷部俊一先生「床ずれの「ラップ療法」は高齢者医療の救世主!」


褥瘡ができるのは看護師,介護者の責任ではなく,老衰でできるもの(一部,脊髄損傷などは除く)。
褥瘡ができたら褥瘡のラップ治療を取り入れる。
患者さんの全身状態が良ければ治るが,全身状態によっては治らないことがある。
治らなくても褥瘡と共存していけばいい。
このように高齢化医療とは?の角度から褥瘡治療を見直しその概念が変わっていくと,介護する方,される方の
双方の負担が軽くなります。
今こそ,様々な医学の領域でも高齢化医療についての本質的な議論をすべきだと思います。

2020-02-14 : その他 : コメント : 0 :

よくある質問(マスクによる皮膚トラブル)

よくある質問(マスクによる皮膚トラブル)
2020-02-10 : ひび・あかぎれ・しもやけ・その他皮膚炎 : コメント : 0 :

「アトピー性皮膚炎にムヒソフトgxもいいです」という投稿について

先日,夏井睦先生のサイトアトピー性皮膚炎にムヒソフトgxもいいですにの投稿がありました。

「なついキズとやけどのクリニック」では,アトピーのような皮膚炎の症状のある患者さんに対して
ボディーソープは使用せずに身体はお湯で洗うだけにして(臭いが気になる部分だけ石鹸で洗う),その後ワセリンで保湿をする。
それでもどうしても痒みがある部分だけ痒みが無くなるまでステロイド軟膏を使用する治療を行っています。

実際の診療では子供や軽い皮膚炎の段階にある患者さんでしたら上記の治療で改善する方がほとんどですが,
重症のアトピーの症状があり長期間にわたりステロイド軟膏やクリーム基材の軟膏を使用して皮膚に強い刺激を
受けている患者さんに関しては,ワセリン+ステロイド軟膏ではアトピーの症状が良くならないことがあります。

ヤケドに例えると,いったん瘢痕上皮になってしまうとステロイドの治療で盛り上がりはおさえることはできても,
ヤケドをする前のもとの正常な皮膚に置き換わることはありません。可逆的変化と不可逆的な変化の違いです。

重度のアトピーで悩まれている方には申し訳ないのですが,正常な皮膚のバリア機能が破戒されて後戻りできない
状態の時は,自身の肌の状況に合う軟膏を使用するしか手がないように思います。

2020-02-05 : その他 : コメント : 0 :
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プロフィール

moisttherapy

Author:moisttherapy
湿潤治療に魅了されて数十年。
病院に来た患者さんや家族を笑顔にしてお帰したい,そんな思いで今も治療にあたっています。日々,患者さんに教えていただくことを綴っていきたいと思います。

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