かゆみについて

湿潤治療を行っていて患者さんが痒みを訴える時期が2回ほどあります。

1回目は,治療過程で浸出液が多い時期です。
原因は,創面には良い湿潤環境が,正常な皮膚では皮膚炎を生じるためです。
いわゆるオムツかぶれのような症状です。
それに対しては,治療材料を当てる面積を小さくし交換回数を多くしていただいたり、正常な皮膚にワセリンを塗り皮膚炎を予防したりするなどしてこの時期を乗り切っていただいています。

2回目は,皮膚が上皮化して神経が再生する時期です。
特に痒みが強くなるのが,入浴後や就寝時などの体温が上がる時です。
一週間から一ヶ月ほど痒みが続き,徐々に無くなっていきます。
この時期は,創面にワセリンを塗って乾燥予防をし,痒みのある部分をアイスノンで冷やして痒みが落ち着くのを待ちます。

痒みに関しては,まだまだ解明されていない部分が多くありますが,痛みと同じく苦痛な症状であるので,より痒みが軽減する方法をこれからも考えていきたいと思います。

2018-04-24 : 治療 : コメント : 0 :

陥入爪の処置のひと工夫。

30歳 男性

爪を短く切ってから痛くなったとのことで来院された。テーピングの治療を指導して自宅で様子をみていたが,テーピングの部分がカブレてしまったために,再度クリニックを受診された。
外科的な処置(肉芽切除と当たっている一部の爪を切る)を進めたが,もう少しこの方法で様子をみたいとのこと。

医師の診断:陥入爪

陥入爪①
テーピング用のテープを直に皮膚に貼ってしまったので,一部,皮膚がカブレてしまい歩くのも痛いと。

陥入爪②
*画像が不明瞭ですみません。
ハイドロコロイド包帯をテーピング用のテープとして使用してみる。
後日,様子を伺ったところ,テーピング用のテープよりは固定力はないが,普通に生活するには支障がないとのこと。

素人でもできる陥入爪(爪周囲炎)の治療


2018-04-23 : 治療 : コメント : 1 :

よくある質問(上皮化した後の治療はどうしたらいいの?)

上皮化
2018-04-20 : 治療 : コメント : 0 :

こんなときどうするの?(ガーゼが張り付いてしまい取れない時)

59歳男性

業務用の洗剤を使って作業中,床に洗剤がこぼれているのに気が付かず右膝をついてしまった。病院は受診していない。次第に皮膚が黒くなってきたため,不安になり受診された。

ガーゼ付く①
自分でガーゼと軟膏(不明)で処置をしていた。

ガーゼくっつく⑤
ガーゼがしっかり張り付いているときは,数枚重なっているガーゼを出来るだけ取り除き,後は創面とガーゼの間にワセリンを塗り込み取っていく。このようにすると出血せずに剥がせる。
その後はワセリン付きズイコウパッドを1日1回交換していた。

くっつく⑥
受傷から92日で上皮化。


2018-04-18 : 治療 : コメント : 0 :

「やけどは温めると良い」に対するコメントをいただきました。

昨日,「やけどは温めたほうが良い」に対して「私の持論」を記事にしましたが,この記事に対する以下のコメントをいただきました。
貴重な御意見,ありがとうございます。

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やけどについての古武道家の甲野善紀氏の「温めた方が良い」という
説を夏井先生にメールしたのは私です。

甲野氏と甲野氏のTwitterに載っている賛同者は、
いずれもやけどの受傷時に実践した観察事実を書いています。

私は、軽い水泡ができる程度のやけどの受傷時に2回実践して、
冷やしていただけの時には水泡ができるか赤く腫れて
ずきずきしたやけどになっていたものが、
赤くすらならなかったという事実を書いています。

甲野氏と違って、私は、先ず流水で冷やしてから温水の流水で温めました。その方が恐らくより正解だと思います。
(熱い鍋を触ってしまった程度の軽い場合です)

整形外科医の坂井学先生は、『「体を温める」とすべての痛みが消える』
という本を出していらっしゃいます。

このブログに書かれたのは、(やけど受傷時に冷やすだけで)病像が完成して受診した後の事ですが、
どんな場合でも痛みがあるのはおかしいというという原則ですね。

夏井先生のHPに載った反論は理論だけだったと思います。

炎症は、熱を持つ事が定義になっており、
そのことは、生体にとって合目的的と考えられていて、
解熱消炎鎮痛剤に対する批判が根強くあります。

夏井先生のHPで、活発な議論にならないことに
私はびっくりしています。

ものの見方、考え方は、今の詰め込み式の医学教育では
皆さん不得手になってしまったとしか思えません。

動物は過去の成功体験の繰り返し、失敗体験の回避で生きてゆくので
本質的に保守的な面が大きいのですが、新しい事態に対応してゆく為には、
発想の転換が必要ですから活発に議論したいですね。

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様々な考えがあると思いますが,私は「夏井先生の見解」からやけどの治療は展開するべきであると思っています。この問題について皆さんはどうお考えですか?
2018-04-17 : その他 : コメント : 1 :
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プロフィール

moisttherapy

Author:moisttherapy
湿潤治療に魅了されて数十年。
病院に来た患者さんや家族を笑顔にしてお帰したい,そんな思いで今も治療にあたっています。日々,患者さんに教えていただくことを綴っていきたいと思います。

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