今日の症例(左親指の先を包丁で切ってしまった)
40代男性(左母指指尖部全層欠損)
自宅で白菜を切っていて左の親指を切ってしまった。
取れてしまった皮膚片をキズ口にのせ,2日間絆創膏で
様子を見ていたが,心配になり当クリニックを受診された。
治療材料:救急ばんプラスモイスト→ハイドロコロイド包帯

《受傷2日目 受診時》
皮膚片の一部は血色の良いピンク色であった。
生着は不明でのため,救急ばんプラスモイストワセリンで暫く様子をみていた。

《受傷11日目》
皮膚片の一部が生着した状態で表面の角質部分が取れた。
その後,ハイドロコロイド包帯に切り替えて治療を続行。
伺うと,皮膚をのせた部分の皮膚の知覚が鈍いとのこと。
※皮膚が削げてしまったキズは知覚鈍麻が起こるため,救急対応としては皮膚片はのせないほうがよい。
(削げてしまった皮膚片は必要ではないため捨ててしまってもよい)
ではこのような状況での応急処置はどうしたらいいのかというと,
①止血をする
・アルギン酸がある時は小さくカットして出血面にのせる・・・ヘモスタパッドを自宅に常備しておくと良い。
・止血材料がない時は,出血面にハンカチやタオルなどを当てて軽く圧迫する。
②患部を高くして,暫く様子をみる。
出血が止まらなかったり,自分では判断ができない場合は直ぐに病院を受診すること。
自宅で白菜を切っていて左の親指を切ってしまった。
取れてしまった皮膚片をキズ口にのせ,2日間絆創膏で
様子を見ていたが,心配になり当クリニックを受診された。
治療材料:救急ばんプラスモイスト→ハイドロコロイド包帯

《受傷2日目 受診時》
皮膚片の一部は血色の良いピンク色であった。
生着は不明でのため,救急ばんプラスモイストワセリンで暫く様子をみていた。

《受傷11日目》
皮膚片の一部が生着した状態で表面の角質部分が取れた。
その後,ハイドロコロイド包帯に切り替えて治療を続行。
伺うと,皮膚をのせた部分の皮膚の知覚が鈍いとのこと。
※皮膚が削げてしまったキズは知覚鈍麻が起こるため,救急対応としては皮膚片はのせないほうがよい。
(削げてしまった皮膚片は必要ではないため捨ててしまってもよい)
ではこのような状況での応急処置はどうしたらいいのかというと,
①止血をする
・アルギン酸がある時は小さくカットして出血面にのせる・・・ヘモスタパッドを自宅に常備しておくと良い。
・止血材料がない時は,出血面にハンカチやタオルなどを当てて軽く圧迫する。
②患部を高くして,暫く様子をみる。
出血が止まらなかったり,自分では判断ができない場合は直ぐに病院を受診すること。
今日の症例(包丁で爪を切ってしまった)
20代女性(左第5指切創)
包丁でジャガイモを切ろうとしたところ,転がってしまい誤って爪を切ってしまった。
どう治療したらいいのか判断がつかず,当クリニックを受診された。

《受傷当日》
ハイドロコロイド被覆材は,剥がす方向など注意が必要であるため,「救急ばんプラスモイスト」で治療を行う。
【医師の説明】
爪は付け根(爪母)の部分で作られるため,いずれは生え変わり,元の爪に戻るので心配いりません。
今は包丁で切った部分がキズになっていますので,キズを乾燥させない絆創膏(救急ばん プラスモイスト)で
治療していきましょう。
基本,絆創膏に液(浸出液)が付着しなければ,プラスモイスト絆創膏は貼らなくてもいいのですが,
切った部分の爪が衣服などに引っかかってしまうことがあるので,その時は市販の絆創膏で爪を
保護してあげて下さい。
包丁でジャガイモを切ろうとしたところ,転がってしまい誤って爪を切ってしまった。
どう治療したらいいのか判断がつかず,当クリニックを受診された。

《受傷当日》
ハイドロコロイド被覆材は,剥がす方向など注意が必要であるため,「救急ばんプラスモイスト」で治療を行う。
【医師の説明】
爪は付け根(爪母)の部分で作られるため,いずれは生え変わり,元の爪に戻るので心配いりません。
今は包丁で切った部分がキズになっていますので,キズを乾燥させない絆創膏(救急ばん プラスモイスト)で
治療していきましょう。
基本,絆創膏に液(浸出液)が付着しなければ,プラスモイスト絆創膏は貼らなくてもいいのですが,
切った部分の爪が衣服などに引っかかってしまうことがあるので,その時は市販の絆創膏で爪を
保護してあげて下さい。
今日の症例(頭部裂傷)
今日の症例(右膝裂挫創)
5歳 女児(右膝蓋上部の裂挫創)
駐輪場で転倒して右膝を擦りむいてしまった。
深そうな傷だったので心配になり当クリニックを受診された。

浅い裂傷であり皮がめくれてしまっていた。
砂などの異物なし。

このような時は,皮は取ったりせずに湿潤治療の材料で覆うことが多い。
このキズは少し出血があったため,細く切った「ヘモスタパッド」をのせ,

その上を「救急ばんプラスモイスト」で覆った。

《翌日》
浮いている皮をハサミで切除し,

はがれにくい絆創膏がいいとの希望があり「ハイドロコロイド包帯」に変更した。
この時は必ず剥がす方向を説明する。
1日1回していただくうちに皮膚が再生し,残った皮膚も乾燥してくるのでその頃に再度ハサミで切るとよい。
駐輪場で転倒して右膝を擦りむいてしまった。
深そうな傷だったので心配になり当クリニックを受診された。

浅い裂傷であり皮がめくれてしまっていた。
砂などの異物なし。

このような時は,皮は取ったりせずに湿潤治療の材料で覆うことが多い。
このキズは少し出血があったため,細く切った「ヘモスタパッド」をのせ,

その上を「救急ばんプラスモイスト」で覆った。

《翌日》
浮いている皮をハサミで切除し,

はがれにくい絆創膏がいいとの希望があり「ハイドロコロイド包帯」に変更した。
この時は必ず剥がす方向を説明する。
1日1回していただくうちに皮膚が再生し,残った皮膚も乾燥してくるのでその頃に再度ハサミで切るとよい。
今日の症例(爪根部挫創)
6歳 男児
川に遊びに行って岩の間に手を挟んでしまった。
近くの救急病院で処置をしていただき,翌日に自宅近くである当クリニックを受診された。
【医師の診断】
爪根部挫創

《受傷翌日》
救急病院ではテーピング処置をされていた。
他院で処置された場合は挫滅状況がわからないため,本人にキズの状況(方向など)を確認し水道水で濡らしながら
注意してテーピングを剥がしていく。

爪根部の挫創。
爪甲の剥離は無かったため,まずは救急ばんプラスモイスト(ズイコウ)で湿潤治療を行い,1週間後に再評価する。

《1週間後》
創面は安定している。
爪が飛び出た部分(爪の根本)がひっかかってしまう為に,しばらく絆創膏で保護をするように説明する。
【医師の説明】
爪の根本は落ち着いた状態なので,このまま爪が生え変わるのを待ちましょう。
爪は根本で作りますので,一部の飛び出た部分が上に押し上げられる形で生え変わっていきます。
この部分がひっかかるようでしたら,家庭用のキズ絆創膏で保護して下さい。
そのうちに浮いてきますので,その部分は爪切りで切って下さい。
今日からプールや泥遊びをしても構いません。
川に遊びに行って岩の間に手を挟んでしまった。
近くの救急病院で処置をしていただき,翌日に自宅近くである当クリニックを受診された。
【医師の診断】
爪根部挫創

《受傷翌日》
救急病院ではテーピング処置をされていた。
他院で処置された場合は挫滅状況がわからないため,本人にキズの状況(方向など)を確認し水道水で濡らしながら
注意してテーピングを剥がしていく。

爪根部の挫創。
爪甲の剥離は無かったため,まずは救急ばんプラスモイスト(ズイコウ)で湿潤治療を行い,1週間後に再評価する。

《1週間後》
創面は安定している。
爪が飛び出た部分(爪の根本)がひっかかってしまう為に,しばらく絆創膏で保護をするように説明する。
【医師の説明】
爪の根本は落ち着いた状態なので,このまま爪が生え変わるのを待ちましょう。
爪は根本で作りますので,一部の飛び出た部分が上に押し上げられる形で生え変わっていきます。
この部分がひっかかるようでしたら,家庭用のキズ絆創膏で保護して下さい。
そのうちに浮いてきますので,その部分は爪切りで切って下さい。
今日からプールや泥遊びをしても構いません。