かゆみに対して冷湿布を使用してみる。


以前,かゆみの対処法には冷却が効果あるというお話し(かゆみについて)をしましたが,
ある時ふと,冷却は痒いから掻くという大脳の欲求も抑えるのではないのか→
メントール成分も同じような効果があるのではないか?と思い,
患者さんの承諾を得て,湿布や市販の冷却ジェルシートで試してみました。

皮膚のトラブルやアレルギーのない患者さん20名程を対象に,上皮化した後の傷口にそのまま湿布を貼る又は
被覆材を併用する方法で行ってみました。

すると,患者さんのうち8割は気が紛れて痒みが取れたと言われ
残りの患者さんは,寝ている間に違和感があって取ってしまった,痒みはあまり変化ないとのことの感想でした。
しかし,それ以降はその方法を試すことなく時が流れました。

ある日,足に潰瘍のある患者さんが痛みを伴い当クリニックを受診されました。
傷口をみると,被覆材の上から湿布を貼っています。
なぜ貼ったのか患者さんに伺うと,傷口に湿布を貼るとかゆみと痛みが和らぐとのことでした。
それを聞き,やはりかゆみや痛みに対してはメントールの冷感作用は効果があるのではないかと以前のことを思い出しました。

痛みや痒みが少しでも軽くなるように,患者さんに御協力いただきながら継続して試してみようと思います。

ちなみに,ワセリンにハッカ油を混ぜて使用してみました。
塗った直後は冷感刺激がありましたが持続的なものではありませんでした。
2018-12-07 : かゆみ : コメント : 0 :

よくある質問(かゆみについて)

かゆみ40
2018-12-04 : かゆみ : コメント : 0 :

かゆみについて

湿潤治療を行っていて患者さんが痒みを訴える時期が2回ほどあります。

1回目は,治療過程で浸出液が多い時期です。
原因は,創面には良い湿潤環境が,正常な皮膚では皮膚炎を生じるためです。
いわゆるオムツかぶれのような症状です。
それに対しては,治療材料を当てる面積を小さくし交換回数を多くしていただいたり、正常な皮膚にワセリンを塗り皮膚炎を予防したりするなどしてこの時期を乗り切っていただいています。

2回目は,皮膚が上皮化して神経が再生する時期です。
特に痒みが強くなるのが,入浴後や就寝時などの体温が上がる時です。
一週間から一ヶ月ほど痒みが続き,徐々に無くなっていきます。
この時期は,創面にワセリンを塗って乾燥予防をし,痒みのある部分をアイスノンで冷やして痒みが落ち着くのを待ちます。

痒みに関しては,まだまだ解明されていない部分が多くありますが,痛みと同じく苦痛な症状であるので,より痒みが軽減する方法をこれからも考えていきたいと思います。

2018-04-24 : かゆみ : コメント : 0 :
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Author:moisttherapy
湿潤治療に魅了されて数十年。
病院に来た患者さんや家族を笑顔にしてお帰したい,そんな思いで今も治療にあたっています。日々,患者さんに教えていただくことを綴っていきたいと思います。

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