今日の症例(膝の擦りむきキズ・・化膿)

10歳 女児(左膝蓋部の擦過傷)

3日前に転倒して左膝を擦りむいた。
ハイドロコロイド被覆材を貼って自宅で毎日交換していたが,痛みが強くなってきたために当クリニックを受診された。

症例1
《3日目》
発熱なし。創面の周囲の発赤なし。
ハイドロコロイドを貼っても痛みがある。

症例2
大腿部(太もも)を見ると,血管に沿って赤くなっており,鼠径部(股の付け根)のリンパ節が腫れていた。

【医師の説明】
何が原因かわかりませんが,1つは深さのあるキズの場合,ハイドロコロイド被覆材で密封されたことで
内部に細菌が繁殖しやすくなるため,それによる化膿が考えられます。
現在,化膿した状態なので,化膿止めを飲んで様子をみていただければ数日で良くなってきます。
治療材料は吸収性のあるプラスモイスト(ズイコウ)に変更して様子を見ていきましょう。

※深いキズや咬傷など膿が中に溜まったキズは浸出液が周囲から漏れるタイプの
治療材料(半閉鎖タイプのシートプラスモイスト,ズイコウパッドなど)を使用した方が安全です。


2018-11-14 : 擦過傷 : コメント : 2 :
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非公開コメント

No title
少し深い傷や浸出液が多い時は、ハイドロコロイド包帯よりプラスモイストの方が安心ですよね。患者さんだけでは、なかなか見極めが難しいです。『ハイドロコロイド』=『湿潤療法』という誤った見解が一般に定着しつつあるも背景にあると思います。正しい湿潤療法を普及する上でも、このブログは素晴らしいと改めて思いました。


2018-11-15 08:08 : シャンシャン URL : 編集
Re: No title
シャンシャン様

いつもありがとうございます。
これからも様々な症例をお見せしながら,皆様にお伝えできればいいなと思っております。
2018-11-16 12:54 : moisttherapy URL : 編集
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プロフィール

moisttherapy

Author:moisttherapy
湿潤治療に魅了されて数十年。
病院に来た患者さんや家族を笑顔にしてお帰したい,そんな思いで今も治療にあたっています。日々,患者さんに教えていただくことを綴っていきたいと思います。

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